近年都市部でもハチを見かけることが多くなりました。アシナガバチもそのうちの一つです。スズメバチに比べて攻撃性が弱いことから自治体で駆除対策をしていないところもあります。それは、アシナガバチは生態さえきちんと理解すれば十分に共存できるハチだからです。アシナガバチは幼虫のエサに庭木などに生息しているイモムシやケムシを狩る益虫として優れた側面があり、上手に共存するとよいとされています。そのため、特に危険な場所にでも巣がない限りは意図的に放置していることも多いです。子供が誤って触ってしまうような低い場所にある巣の駆除は仕方ないと思いますが、大人でも手の届かないような高さに巣があるときは危険はないと思われます。また、昆虫の世界では多産多死が常識とされており、それはアシナガバチにも同様のことが言えます。女王バチが単独で営巣中に事故死をして、巣がだめになってしまうというのも沢山あります。女王バチ一匹で巣作り中の巣の場合はたとえ巣を落としたとしても女王バチが攻撃をしてくることはありません。この様なことからアシナガバチの巣を見かけた際には、闇雲に駆除することはしないほうがよいとは言えないでしょうか。駆除した方がいいのかどうか判断に迷われたときは、ハチ駆除業者にまず相談してみてはいかがでしょう。
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