寒い日が増え、一気に冬めいてまいりました。蜂は種類によって越冬する種類としない種類があります。攻撃性が高く、刺された時に人を死に至らしめる危険もあるスズメバチや、基本的にはおとなしい性質ながらもウッカリ刺されることもあるアシナガバチは、女王蜂だけが暖かい場所で冬を越し、働き蜂は皆死んでしまいます。
一方ミツバチは、集団で巣を作る蜂の中では珍しく女王蜂以外も越冬することのできる数少ない種類の蜂です。冬を越せると言っても、ミツバチは冬眠するわけではありません。巣の中で女王蜂と働き蜂が身を寄せ合いじっとして体温を高めることで、厳しい冬を乗り越えます。
この集団で寄り合って体温を上げるという習性は、天敵であるスズメバチの襲撃から身を守る「蜂球」という戦法に活かされています。「蜂球」とは巣を襲いに来たスズメバチを多数のミツバチが包み込み、その熱で蒸し殺すという撃退方法で、日本古来種のニホンミツバチから生み出された戦法です。「熱殺蜂球」とも呼ばれています。
ミツバチは基本的には攻撃してくることのないおとなしい蜂ですが、巣への脅威には敏感で、10月~11月頃の冬を越す準備の頃と、2月~3月の冬を越し活動を再開し始めた寒い時期には、攻撃性が高まります。越冬中も冬眠しているわけではないので、うかつにミツバチの巣に近づくことも危険です。「巣に近づくもの=敵」に対するミツバチの攻撃性は、スズメバチやアシナガバチと較べても非常に強いといえます。特に小さなお子様がいらっしゃる場合などは、越冬中のミツバチの巣も心配の種となります。当サイト「ハチ駆除navi」ではミツバチの駆除についてもご相談いただけますので、よろしければご利用ください。
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