アシナガバチ・キイロスズメバチの蜂の巣駆除・退治|ハチ駆除naviの最新情報・レポート記事ページです
ハチのなかでも攻撃性が高いスズメバチ。スズメバチは、人家や通行人が多い場所でも、平気で巣を作ります。そのため、近年はスズメバチのトラブルが増加しています。
スズメバチを駆除するとき、よく耳にするのが、「夜のスズメバチは怖くない」ということです。そのため、スズメバチの駆除は夜間におこなわれることが多いです。
しかし、この情報は本当なのでしょうか?スズメバチの生態を1から確認することで、この情報が正解かどうかがわかります。
このコラムでは、スズメバチの生態をはじめ、ハチの巣駆除の方法などもご紹介します。スズメバチの駆除を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
スズメバチは、夜なら怖くないという情報があります。しかし、本当にそうなのでしょうか?その根拠はどこにあるのでしょうか?
スズメバチは体長が大きく、攻撃性が高い昆虫です。なわばり意識が強いスズメバチは、巣の近くに人間がとおると攻撃してきます。アナフィラキシーショックの危険を考えると、できるだけ遭遇したくないものです。
しかし、ハチの巣駆除をおこなうためには、どうあっても接触は避けられません。なるべく危険を回避するため、夜間に駆除作業をする人もいるでしょう。
しかし、この情報をうのみにすると、大変なことになります。危険を避けたつもりが、大惨事になることも…。ハチの生態を正しく理解することで、そのようなトラブルを防止できるでしょう。
スズメバチは昼に活発に活動する「昼行性」の昆虫です。スズメバチは夜目がきかないため、暗くなってくると巣に戻り、眠りにつく習性があるのです。
また、夜間は気温が下がります。一定以上の温度がないとスズメバチは行動が鈍くなるため、活動率が低下するのです。このことが、「スズメバチは夜が安全」と言われる理由でしょう。
しかし、絶対に安全かというと、はっきりとは断言できません。スズメバチの活動率が低下するだけで、完全に活動しないわけではないのです。何かしらの刺激があれば動き出すことも考えられるため、注意が必要なのです。
たとえ活動量が下がる夜間でも、スズメバチが向かってくることがあります。その主な理由として、「光」が考えられます。
スズメバチは光に向かって飛んでくる習性があります。「夜は活動が落ち着くから」と巣の状態を見にいくと、懐中電灯の光に寄ってきてしまいます。たとえ夜でも油断せずに、巣には近づかないようにしましょう。
また、もし自分が持っている懐中電灯にスズメバチが寄ってきてしまったら、懐中電灯を地面に置いて、そこから離れるようにしてください。
一般的なスズメバチは昼行性ですが、なかには夜でも活動する「モンスズメバチ」という種類がいます。モンスズメバチは、スズメバチのなかでもとくに攻撃性が高く、刺激したつもりがなくてもおそってくる場合があります。
夜は安全だからと巣に近づくと、モンスズメバチの大群に襲われる危険もあります。スズメバチの巣には、昼夜問わず極力近づかないようにしましょう。
スズメバチは夜間でも危険だということはわかりました。しかし、ときには危険であっても自分で退治しないといけない状況に遭遇することもあります。もし自分でスズメバチを退治するときは、以下のようなことに気をつけて作業しましょう。
前章で解説したとおり、多くのスズメバチは暗くなり始めると巣に戻ります。巣に戻ったハチが眠りにつくタイミングで退治をすると、最小限の労力で作業を終えることができるでしょう。日没から数時間経った、真っ暗な時間帯がおすすめです。
スズメバチを退治するときに使いたいのが、ハチ駆除用の防護服です。しかし、そのような専門道具は、一般にはあまり出回っていません。そう何度もハチ退治をおこなうわけではありませんし、本格的な装備を整える必要はないでしょう。
ハチ退治に使う防護服は、レインコートで代用することができます。ハチはにおいに敏感です。退治のときに身に着ける服やレインコートは、においのしないものを使用してください。また、香水や整髪料を使用している場合は、退治前に落としてください。
レインコートのほか、厚手の帽子や軍手を用意しましょう。大きな血管がとおっている首を刺されると大変です。首を守るために、タオルを巻いて作業しましょう。
ボンの「すそ」は長靴のなかにいれます。隙間にスズメバチが入り込まないよう、頑丈なヒモでしばっておきましょう。
スズメバチは、さまざまな場所に巣をつくります。この章では、自分でスズメバチの巣を駆除するときに知っておきたいコツを解説します。場所別に分けていますので、用途に合わせて参考にしてください。
巣が自分の手の届く範囲にある場合は、スプレータイプの殺虫剤で駆除をおこないましょう。巣の位置を確認しながら、ゆっくりと近づきます。
光に寄ってくる習性を考慮して、2メートルくらいの距離で懐中電灯を消してください。そして、その場でスプレーを噴射します。ハチの羽音に囲まれても、噴射し続けましょう。巣からハチが出てこないことを確認して、巣を取り外します。これで駆除が完了です。
高い場所にあるスズメバチの巣の場合は、殺スプレータイプと燻煙タイプの2種類の殺虫剤を使用します。
巣から2メートルほどの距離で燻煙タイプの殺虫剤をたいて、ゆっくりと巣の出入り口に近づけます。ハチの羽音が落ち着いたころを見計らって、電気をつけて確認してください。その際に向かってきたスズメバチは、スプレーで駆除しましょう。
最後に巣を回収して、完了です。
スズメバチが地面のなかに巣を作っている場合も、燻煙タイプとスプレータイプを併用します。巣に近づくときは、土を踏みしめる振動で刺激しないよう、なるべくゆっくりと歩いてください。
燻煙タイプの殺虫剤の発射口に長い筒を取り付けて、その筒の先をスズメバチの巣の出入り口に突き刺します。この状態で殺虫剤をたき、巣のなかのスズメバチを駆除するのです。このときも、自分に向かってくるハチがいれば、スプレーで駆除しましょう。
残ったスズメバチの巣は取り出さず、土のなかに埋めてください。
ときには、スズメバチの巣が人目につかない場所につくられていることもあります。屋根裏や床下などは、外敵が少ないため、安心して巣作りをおこなえる環境にあるからです。
そのような場所にある巣を駆除したいときは、専門業者に依頼することをおすすめします。屋根裏や床下の駆除は、建材の一部をこじ開けて作業する必要があります。
そのため、ハチ駆除のほかに、適格な場所をピンポイントで狙って建材を開ける技術が必須なのです。これは素人では難しく、無理に作業すると建材を傷めてしまう可能性があります。お家の価値を落とさないためにも、専門業者に依頼しましょう。
スズメバチは危険な生き物です。できれば接触せずに生活したいものですが、お家に巣をつくられるとそうはいきません。
自分で退治をする際は、スズメバチの活動量が少なくなる夜におこなうことをおすすめします。スズメバチのなかには、夜でも行動量が変わらない種類もいるため、十分に注意しましょう。
スズメバチの駆除をするときは、厚手の服をきて、レインコートを着用してください。軍手と長靴を履いて、首にはタオルを巻きましょう。また、強いにおいはスズメバチを刺激します。においに気をつけて作業をしてください。
ハチの巣がある場所によって、駆除の方法が変わります。状況に合わせて、最適な駆除方法を選びましょう。